REPORT 現地レポート

日本生命カップ2021 (沖縄大会) 第2戦 日本70-73ベルギー:16点を追う劣勢の中で追い上げたが、ラストシュートを決められ惜敗

2021年7月10日

 「日本生命カップ2021 バスケットボール男子日本代表国際強化試合」第2戦、AKATSUKI FIVE 男子日本代表はベルギーと対戦。第1クォーターに連続14失点、6本の3ポイントシュートを決められ、16点を追う展開となりました。第3クォーター終盤に田中大貴選手のブザービーターで追いつき、第4クォーターの最初に金丸晃輔選手が3ポイントシュートを決め、55-52と逆転します。その後、ベルギーにリードを許しますが残り12.2秒、富樫勇樹選手がファウルをもらいフリースローを決めて70-70同点。しかし、残り2.6秒、#13 ジレ・ピエール・アントワン選手に3ポイントシュートを決められ、70-73で敗れました。最終戦はフィンランドと7月11日(日)13:10より沖縄アリーナで行われます。この試合はNHK総合で生中継されます。

 FIBAランキング42位の日本に対し、同37位のベルギーは格上の相手。第1クォーターに大きく離され、追う展開となってしまえば容易に勝つことはできません。フリオ・ラマスヘッドコーチは、「第1クォーターでリードを広げられたことで、相手に余裕が生まれました。そこから追い上げることはできましたが、最後の最後で勝ち切ることはできなかったです」と試合の感想を述べます。ベルギーに45本(日本30本)取られたリバウンドと、立ち上がりに点差をつけられたことが敗因です。

 第1クォーターを終えたベンチでは、「弱気になっている。もっと相手にぶつかっていかなければいけない」とキャプテンの渡邊雄太選手が檄を飛ばします。「それで火がつき、劣勢の中でもファイトできていました」とギャビン・エドワーズ選手が言うように、第2クォーター以降は反撃に転じます。フィジカル強いプレーで来るベルギーに対し、日本も怯まずに立ち向かったことで、第4クォーターにはリードを奪いました。

 接戦ではありましたが、終盤も日本が追う展開となります。途中、足がつった渡邊雄太選手はベンチに下がり、この日の役割を終えます。渡邊選手が不在の時間帯は、比江島慎選手がゴールに向かって積極的にプレーし、ファウルをもらってフリースローでつなぎます。残り13秒から富樫選手がスティールし、速攻に行くところを倒され、最初はアンスポーツマンライクファウルがコールされました。しかし、ビデオ判定によりノーマルファウルへと覆り、フリースロー2本だけとなって70-70、同点とします。ラマスヘッドコーチは、#4ルコント・エマヌエル選手と#32オバソハン・リエタン選手のペネトレイトを警戒し、チームファウルも溜まっていたこともあり、ゾーンディフェンスを敷きます。しかし、コーナーにボールを飛ばされ、アントワン選手の3ポイントシュートが決まり、70-73で敗れました。

 ベルギーについて、比江島選手は「フィジカル面ではワールドカップに出場していたチームと同等。技術も個人能力も高かったですし、ワールドクラスのチームでした」という印象を受けます。敗れはしましたが、「本番で同じような出だしになったらもう追いつけません。この試合を糧に修正していきたいです」と、良いシミュレーションとすることが今は大事です。

 試合毎にFIBAランキングが高くなり、最終戦は32位のフィンランド。リモートゲームで行われたハンガリー戦は、89-72でフィンランドが勝利しました。この試合の反省を生かし、立ち上がりからペースを握って勝利するだけです。

 バスケットLIVEでは日本戦以外もLIVE配信中。合わせて、スポーツナビでも日本戦はご覧いただけます。

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